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シェアハウス体験 第1弾

 

 

今回は、先日おこなわれた第1弾の様子を、レポートさせていただきます。

 

今回お部屋をお貸ししていただいたのは、光が丘団地に1人でお住まいの池下さん(69才男性、上写真左)。池下さんは、昨年の「異世代鍋パーティー」にも参加されていて、当プロジェクトに興味を持っていただいているということで、オファーさせていただきました。

そして、泊まりに行く若者は、第1弾ということで学生メンバーである僕、大友(24才男性、上写真右)が行ってきました!

 

この企画を通して、高齢者と若者がシェアハウスをおこなう際のメリットやハードルを発見したいと思います。

 

 

 

 

 

 
本がたくさんある、きれいに整頓されたお部屋でした。
本がたくさんある、きれいに整頓されたお部屋でした。

 

 


【1日目】

 

光が丘駅で待ち合わせをし、まずは2人で夕飯の材料を買いに駅前のスーパーに。メモを見ながら材料を選んでいく池下さんと、隣でカゴを持つ僕。周囲の人からは、親子に見えているのでしょうか。池下さんのお宅に到着しコーヒーをいただいていると、池下さんのお友達のIさん(女性)が遊びに来ました。Iさんに促されるまま、早速ビールで乾杯。午後3時から飲めるなんて、贅沢です。


夕食の献立は、Iさんが作ってくれたもつ鍋と池下さんが作ってくれたワカメご飯。さらに、途中様子を見に来たNPOむすびメンバー差し入れのタケノコとブリ大根という豪華なラインナップ。どれもとてもおいしく、会話が弾みました!午後10時、2人を残してみんなが家に帰ってしまった後、僕は料理を作らなかった分、皿洗いを頑張りました。

 

もつ鍋とワカメご飯。シメはもつ鍋に麺を入れてちゃんぽんにしました。
もつ鍋とワカメご飯。シメはもつ鍋に麺を入れてちゃんぽんにしました。
1LDKなので、僕はリビングで就寝。
1LDKなので、僕はリビングで就寝。
 
 
 

【2日目】

 

朝7時半に目覚めると、既に池下さんは朝食の準備に取りかかっていました。5時(早い!)にはもう起きられていたそうです。朝ご飯を食べた後は、僕の友達のKさんを呼び、3人で光が丘団地を散歩することにしました。Kさんは大学で写真を専攻しているので、素敵な写真を撮ってくれました。

 

散歩から帰ってくると、昼食の時間。今度は池下さん、ペペロンチーノを作ってくださりました。池下さんは本当に料理が上手で、僕の出る幕がありません。おいしそうなペペロンチーノと一緒に出てきたのは、なんと赤ワイン!結局この日も昼間から飲むことに。結局夕方まで飲み続け、僕はほろ酔いのまま光が丘を後にしました。

 

朝食もお洒落です。
朝食もお洒落です。
カメラを持ちながら、団地をお散歩。
カメラを持ちながら、団地をお散歩。
昼食から赤ワイン。優雅です。
昼食から赤ワイン。優雅です。
 
 
 
 
 

さて、ここからは、この体験を終えて僕が感じたことをいくつかお話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

高齢者と若者ではなくて・・・

 

このシェアハウス体験、「高齢者の方にお部屋を貸していただく代わりに、若者ができるお手伝いならなんでもします!」という呼びかけでスタートしました。お手伝いの例としてはお部屋の片付けや料理、さらには肩たたきや将棋のお相手なんかを想定していました。ところが、池下さんからいただいたご依頼は意外なもので、「最近Macを買ったので、使い方を教えてほしい」というものでした。

 

これを受けて、「高齢者だから、こんな要望があるのだろう」と、決めつけてしまっていたことに気づきました。実際、今回お部屋をお貸しいただいた池下さんも、1人暮らしではあるものの、我々が当初シェアハウスのターゲットに考えていた「孤独な独居老人」というイメージとは全くかけ離れていました。ご近所にお友達も多く、お部屋に人を泊めることも少なくないそうです。

 

高齢者と若者のシェアハウスではあるけど、「高齢者」と一括りにして、それぞれの個性を無視してしまわないようにしないといけないなと感じました。僕だって「若者だからこんな感じでしょ」と一括りにされたら、やっぱり嫌ですからね。

 
僕もMacユーザーなので、お役に立てたと思います。
僕もMacユーザーなので、お役に立てたと思います。
 
 
 
 
 

日常生活における距離感

 

シェアハウス体験の間、僕たちはお風呂と寝るとき以外は基本一緒にいました。一日だけならそれでも気になりませんでしたが、もし実際にシェアハウスをするとなったらこうもいかないと思います。1人になりたい時間もきっと出てくるのではないでしょうか。

 

普段一緒に暮らしている家族でも、顔を合わせない日なんてよくありますよね。でも、それが冷めた関係というわけでは決してないはず。異世代シェアハウスでも、交流を強調するだけではなく、適度な距離感を許容してあげることも大切なのではないかと感じました。

 
毎日、昼間から飲んでるわけにはいきません。
毎日、昼間から飲んでるわけにはいきません。

 

 

 

 

 

異世代交流の魅力とは?

 

1泊2日という短い期間でしたが、お酒を飲みながら色々な話をしました。「高齢者の方と話ができて、人生の勉強になりました!」なんて、“いかにも”なことは言いたくありませんが、「同世代の友達と話す時とは違った話題が出てきたな」ということは感じました。普段と違う話ができるというだけで、ちょっと楽になれることもあると思うのですが、共感していただけますでしょうか?

 

池下さんからは「若者と飲んで気持ちが若返った」「現時点ではシェアハウスをするつもりはないが、時々泊まりに来るのは大歓迎」といったご感想をいただきました。楽しんでいただけたようで何よりです。

 
また遊びにいきましょう!
また遊びにいきましょう!
 
 
 
 
 

【次回に向けての反省点】


・シェアハウスが日々の生活であるのに対して、今回は単発のイベントのような扱いになってしまいました。それぞれが個人的に過ごしている時間(例えば、リビングで一人はテレビを見ていて、一人は同じ空間に居るけど本を読んでいたり)がほとんどなかったことが原因ではないかと感じました。
 →日数を増やせば、日常生活に近づくかもしれません。

・食事の用意をしてもらうことで、もてなす側ともてなされる側という関係ができてしまいました。
 →空き室を利用すれば、フラットな関係性でシェアハウス体験をできるかもしれません。


 

ここまで読んでいただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか?みなさまのご感想・ご意見などもぜひぜひお聞かせください。


この『シェアハウス体験』、今後も組み合わせを変えながら実施していく予定です。その都度、こちらでレポートを書かせていただくので、今後とも注目していただければ幸いです。
それでは!